特典つきのチラシに効果はある？

特典付きのチラシは、顧客の購買意欲を高め、集客に効果的とされています。しかし、特典を提供することで、どのように消費者の関心を引き、実際に来店や購入に結びつけることができるのでしょうか。この記事では、特典付きチラシの活用事例や効果、効果を最大化するための工夫について解説します。

特典つきのチラシは効果はあるの？

特典付きチラシには、一般的なチラシにはない高い集客効果があります。その理由のひとつは、来店時に持参で行動を促せる点です。割引などの特典がついていると、お得感を顧客に感じさせるため、手に取ってもらいやすく、来店意欲を高められます。

エステサロンや飲食店など多くの業界で取り入れられており、初回の利用で満足してもらえれば、リピーター獲得にもつながります。さらに、特典付きチラシには、休眠顧客の掘り起こしという効果もあります。過去に購入履歴があっても、その後来店がなかった顧客に再度興味をもってもらえるきっかけを提供できるのです。

また、特典付きチラシは、顧客がどのサービスや商品に関心があるかを把握するための有効なツールでもあります。チラシやクーポンの内容を定期的に変えて反応を調べることで、顧客の潜在的なニーズを推測することも可能です。特典付きチラシは、ただの集客だけではなく、顧客理解の向上にも貢献する重要なマーケティング手法です。

特典つきのチラシを作るときのポイント

せっかくチラシを作っても、まず見てもらえなければ意味がありません。特典つきのチラシを作るときは、次のようなポイントに注意してみてはいかがでしょうか。

得する情報がある！と瞬時に思わせる工夫をしよう

チラシはポストに投函されると、興味をもたれなければすぐに捨てられてしまいがちです。そのため、顧客が手に取って1秒以内に「特典がある！」と感じられるデザインが求められます。チラシの端にクーポンを配置し「お得な特典あり」と一目で分かるように大きく書かれた見出しをつけるなどの工夫をしましょう。

表現・言葉には注意しよう

チラシにGIFT TICKETやCOUPONなど英語表記を使うとオシャレな雰囲気は出せますが、馴染みのない言葉や表現は効果が薄れてしまいます。チラシはぱっと見ただけで内容を判断されてしまうので、わかりやすい日本語で割引券やクーポンと書かれているほうが目に留まりやすいでしょう。

特典内容はお得感のある書き方にしよう

特典内容を表す数値の工夫も重要です。たとえば、20％オフと2割引という同じ割引率でも、多くの人は20％オフの方がよりお得に感じます。このように数字が多く並ぶ表記のほうが特典の効果が大きく見えることがあるため、意識的に利用しましょう。

特典内容はお得感のある書き方にしよう

特典が今だけやこのチラシを持参した方限定となっていると、今しか使えないという気持ちが働き、行動を促されやすくなります。顧客がクーポンの存在を覚えている期間は一般的に1か月ほどといわれているので、1日10名限りや今月中のみ有効といった期限を提示することで、特典の価値を高め、早めの利用を促せます。

どんな特典をつければいいの？

特典つきチラシには、どのような特典をつけるべきなのか、特典の内容もしっかりと吟味しましょう。特典の内容を考えるときは、顧客にメリットを感じさせるものを選ぶことが重要です。

半額・無料体験・ポイント還元

チラシの特典には、期間限定の半額や、初回購入者限定の無料体験、またはポイント還元などが効果的です。高額な商品やサービスなら大幅割引といったインパクトのある特典がさらに効果を高めます。また、特典内容は具体的に表記し、通常価格○○円と比較させることで、アンカリング効果を最大限に引き出せます。

アンカリング効果とは、最初に示された数字や条件が基準となり、その後の判断が無意識に影響を受ける心理現象です。たとえば、通常価格1万円の商品を半額で5,000円と表記すれば、1万円が基準となり、5,000円がとてもお得に感じられるのです。

プレゼントをつける

来店特典や購入特典として、プレゼントを用意する手もあります。おまけで購入したものと同じものをもうひとつプレゼントしたり、チラシをくじ参加券にして旅行のチケットをくじ引きの商品にするなど、景品を工夫しやすいのでおすすめです。

もちろん、必要以上に豪華なものを用意しなくても、ティッシュやボールペン、タオルなどの粗品をつけるのも有効です。社名やロゴの入ったノベルティならオリジナル性もあり、記憶に残りやすいものになるでしょう。

まとめ

特典つきチラシは、多くの人の目に留まりやすくなり、より効果的に集客力を向上させられます。特典つきチラシを作る際はレイアウトや使用する言葉を意識し、すぐに捨てられないよう工夫することが大切です。また、特典の内容は半額・無料体験・ポイント還元など料金に関係するものや、プレゼントで付加価値を加えると来店意欲に繋がりやすくなります。