開業時にポスティングをするのは効果的なの?配布時のコツは?
店を新規オープンする際、マーケティングの手段としてポスティングすることがあるかもしれません。この記事では、開業時にポスティングすることは効果的なのか、ポスティングの配布のコツやタイミングについて詳しく説明します。開業予定の方は参考にしてください。
ポスティングはコスパがいい広告手法
近年は、インターネットの普及により「ホームページ」や「ネット広告」などによる宣伝が一般的になりました。とはいえ、昔から存在する「ポスティング広告」は、住民の目に留まる可能性が高いため多くの反応を引き出せます。
ポスティング広告は、非常にコスパがいい広告手法でもあります。ポスティング広告にかかる費用は、ポスティングを依頼する会社によって異なりますが、一般的に「1枚4円ほど」でポスティングを依頼できるでしょう。つまり、10,000枚のチラシをポスティングするのであれば40,000円の費用が必要ということです。
もし、10,000人の目に触れる広告をインターネットに掲載しようとするなら、40,000円以上の広告費が必要となるでしょう。また、インターネット広告には「地域を絞った集客が難しい」というデメリットも。そのため、ピンポイントで集客できるポスティング広告はコスパがいい広告手法だといえるのです。
配布エリアは絞ったほうがいい!
チラシの効果を高めるためには、配布エリアを絞ることがおすすめです。配布エリアを絞るためには、リサーチやターゲット設定をする必要があるでしょう。リサーチする方法としては、商圏分析があります。商圏分析する際は、総務省や公的機関の統計調査のデータを活用することがおすすめです。
地図上で人口が集中している地域や、年齢分布・家族構成・平均所得・職業などをリサーチできます。さらに、駅やオフィス、繁華街や学校、スーパーやコンビニといった人の流れを生み出すスポットの情報を把握することも有効です。こうしたリサーチでは、地理的特性やライバル店の状況も把握できるのでポスティングの精度を高めることにつながります。
次に、リサーチした情報に基づいて、配布エリアを設定しましょう。リサーチしていくと「40代以下の子育て世帯」「年金暮らしの夫婦世帯」など、ある程度グループとして分けられます。このように区別することで、売りたい商品やサービスが「エリアの中のどのような層に響くのか」「どのような層に請求したいのか」想定できるでしょう。
たとえば、子育て世代やファミリー層、主婦をターゲットにする場合、学校に近い集合住宅や家族用マンションなどがある地域を選ぶことができます。チラシのデザインもターゲットに合わせるて調整できるでしょう。チラシを配布する際、ターゲット像が明確で、どのようなエリアに住んでいるかが判明していれば効果的な配り方をすることが可能となります。
ポスティングのタイミングにも気を配ろう
ポスティングのタイミングや方法でも、得られる効果は変化します。まず、ポスティングのタイミングとしては「住民が帰宅する直前」が理想的だといえるでしょう。
住民が帰宅する直前にポスティングするなら、その上に別のチラシが重なってしまう可能性も低くなるからです。主婦であれば、午後3〜4時前後、仕事をしている人であれば夕方以降にポストを開ける可能性が高いので、意識してやってみましょう。
また、ポスティングする際はチラシの向きにも気をつけたいもの。「裏返っていないか」「キレイに入っているか」を確認し、チラシが読まれやすくなるようにも気を配ってください。
業種にもよるので注意!
効果的なポスティングですが、すべての業種に効果的だとは限りません。届けたいエリアに必要な分だけを配布するポスティングは、全国規模のサービスには適していません。
なぜなら、数十万、数百万といった大きな単位でのポスティングは、かける時間とコストが見合わず、現実的ではないからです。たとえば、大型ショッピングモールやテーマパークなど、広い範囲を商圏とする業種や、希少性や独自性の強いサービスには不向きでしょう。
また、ポスティングするエリアに、そもそも商品やサービスに対する需要がない場合もポスティングの効果を得にくいと考えられます。たとえば、高齢者の多いエリアに対して、若年層向けのチラシを配布しても需要が考えられないので、反応は得られないでしょう。この場合は、チラシの内容や配布エリアを再検討する必要があります。
ポスティング広告は、非常にコスパがいい広告手法です。開業時のマーケティングとして用いてみるのはいかがでしょうか。配布エリアを設定し、ターゲットを絞るなら効果的な配り方をすることが可能となります。ポスティングのタイミングとしては「住民が帰宅する直前」が理想的です。チラシの向きにも気をつけて、多くの人にチラシが読んでもらいましょう。