ポスティング用チラシの色選びのコツとは!色が持つイメージを知ろう!
チラシがその力を発揮するには、一目見て惹きつけられるような何かが必要です。そこで重要になるのが、チラシで使う色です。色によっては、よい印象を与えられるチラシにもなれば、見えづらく記憶に残らないチラシになってしまうこともあります。どの点に気を付ければ、よいチラシ作りになるのでしょうか。
ポスティング用チラシの色の重要性を知ろう!
そもそもなぜ色が、消費者に与える印象に深く作用するのでしょうか。実は、人間は知らず知らずのうちに色にイメージを投影しています。それは、生活の中で色と深く結びついたものをよく目にしているからです。
たとえば信号です。青色は「進め」で、赤色は「止まれ」を指示します。とくに赤色は、パトカーや救急車のサイレンの色ということもあり、少々緊張感を与える色でもあります。このように、人間は色に何かしらのイメージを持っているからこそ、色が人間の心に作用できます。
色彩心理学という一つの学問として研究も進められているほどです。その研究結果は医療や教育の現場でも活用されており、また購買意欲にも作用することから、商業においても利用が注目されています。このような理由から、チラシの色選びは商品を宣伝する上で非常に重要なのです。
それぞれの色が持つイメージとは?
では、具体的に色の持つイメージを確認していきましょう。
赤
すでに話に出てきたとおり、赤は緊急を表す色としても使われますが、それと同時にエネルギッシュな色でもあります。活発さや元気さを伝えることができます。太陽の色から夏や暑さを連想させることもできますし、唐辛子の色から辛さにつなげることもできます。また、赤字という言葉があるように安さを示すのにも使えるため、セールなどの告知に有効な色です。
青
赤と青のイメージは対を成しています。激しさを表した赤に対して、青は落ち着きの色です。そこから、真面目さや知性にもイメージが派生しています。信頼感をアピールしたい場合に役立つ色です。また水を連想させる色でもあるため、寒さ・涼しさ・冷たさを表す色にもなり、リゾートの宣伝などにも使われます。
黄色
黄色は工事現場でよく使われることもあり、とくに黒と合わせて使うと、強く危険を知らせる配色となります。しかしそれだけではなく、黄色単体では幼さや元気さ、幸せを表すこともできます。ハツラツとしたこの色は、活発な子どものイメージに結びつけることができます。全体的に使うとうるさくなってしまうので、大事なところだけポイントを絞って使うのがおすすめです。
緑色
すぐに思い浮かぶのは、植物など自然の緑ではないでしょうか。そこからオーガニック製品やアウトドア製品に発想を飛ばしやすくなっています。また、緑色は人間の目にとって刺激の少ない色でもあります。ゆったりやすらげるようなイメージも与えられます。
オレンジ色
赤色よりも勢いがおさまるオレンジ色は、暖かみや明るさを引き出してくれます。そこから派生して家庭的なイメージを持たせることもできます。少しくすんだオレンジ色であれば、レトロな雰囲気も出せますし、くすみをなくしたオレンジ色だと、スポーティで若々しさが溢れた雰囲気になります。
ポスティング用チラシの色選びのコツ
それぞれの色が持つイメージは把握できましたが、一色だけでチラシを作成するわけにはいきません。チラシ作りにおいては、それぞれ異なる役割を持った三つの色を使うのがよいといわれています。
一つ目はメインカラーです。これは商品のイメージにぴったり合うものを選んであげます。そしてチラシの余白部分の色、ベースカラー。メインカラーを目立たせるような色を選びます。そして三つ目はアクセントカラーです。これは注意を引くために使う色で、とくに注目してもらいたい値段などによく使用されます。この三つの色を、メイン25%、ベース70%、アクセント5%の割合で組み合わせていくとよいバランスになります。
では、具体的に色を組み合わせていきましょう。たとえばファミリー向けの商品であれば、メインカラーには家庭的なイメージを持ちやすいオレンジ色などの暖色系をあてるとよいです。ベースカラーは白などの明るいパステルカラー、アクセントには黄緑色で全体を合わせてあげます。暖かみのある雰囲気で、好印象を与えることができます。
誠実さを押し出したい場合には、反対に寒色系をメインに据えます。ベースには白か明るいグレーを持ってきて、アクセントカラーには紺色や濃いグレーを使ってまとめます。すっきり、かつ落ち着いて見える組み合わせに、真面目さをイメージしやすい青色が来ることで、清潔感のあるチラシになります。銀行や証券会社など信頼が重要な業界もそうですが、男性をターゲットとしたスーツメーカーなどでもよく使われる組み合わせです。
色は人間が抱く印象を大きく左右するからこそ、チラシの配色が重要になってきます。ご紹介したコツを参考に、消費者によい印象を与えるチラシ作りを目指しましょう。生活する中で、自分はどの色にどんなイメージを持っているか、考えてみるのも面白いかもしれません。