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ポスティングをする事は違法?法に触れる可能性がある行動を知ろう!

公開日:2021/11/01  

広告宣伝の方法として知られているポスティングですが、実は法に抵触する可能性があることを知っているでしょうか?気が付かないうちに違法となる行動をとった結果、依頼主が逮捕されたことも少なくありません。本記事では、ポスティングの違法性について解説します。誤って犯罪に加担しないように、違法になるケースを知っておきましょう。

ポスティングをする事は違法?

結論からいうと、ポスティングそのものは違法ではありません。広告宣伝に必要な手段として、大手企業も利用している方法です。ただし、違法となるポスティングの方法があります。違法行為をしてしまった結果、ポスティング会社だけではなく、依頼主が有罪判決を受けるケースもあるのです。依頼主にとっては「ポスティング会社が勝手にやったこと」と考えるかもしれませんが、依頼主の会社に責任を押し付けるような無責任な会社もあります。

また違法となった会社の多くが自身でポスティングを行った結果、知らず知らずのうちに法に抵触していたというケースが少なくありません。知らないうちに違法行為を行わないように、ポスティングは信頼のおけるプロに依頼をしてください。また、どのような行動が違法行為にあたるのか、確認した方がよいでしょう。

ポスティングが違法になるのはどのような場合?

ポスティングが違法になる行動には、複数種類があります。まず、住居侵入罪です。勝手に敷地内に立ち入ったことが、刑法130条前段の住居侵入罪に該当した結果、違法だと判断されることとなります。ポスティングは営利目的で行っているため、意図的に侵入したわけではありません。しかし、居住者が正当な理由と認めない場合は、違法と判断されます。こちらの違法行為に該当した場合は、3年以下の懲役または10万円以下の罰金が科されるでしょう。

次に、軽犯罪法に該当するケースです。軽犯罪法には複数ありますが、ポスティングの場合は軽犯罪法132号が該当する可能性があります。こちらは“入る事を禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由なく入った者”が対象となり、住居侵入罪と類似したもののようです。

ポスティング禁止の表示が出ているにもかかわらず勝手に立ち入ったケース、注意を受けたにもかかわらずポスティングした場合などが該当します。ただしこちらは戸建ての場合は住民に、集合住宅の場合は管理人に許可を得てからであれば、違法行為に該当する可能性は低いでしょう。

また1度投函したチラシをポストから取り出す行動も、軽犯罪法に該当する場合があります。他の住宅に投函するつもりが違う住居にポスティングしてしまったという場合でも、ポスティングした以上軽犯罪法に該当する可能性があるため、絶対に取り出してはいけません。

そして、こちらは珍しいかもしれませんが風俗営業法に該当する行動もあります。キャバクラやホストなどの性風俗関連特殊営業をはじめとした、いわゆる大人向けのお店のチラシをポスティングした場合、こちらの法律に当てはまるでしょう。このようなお店のチラシのことをピンクチラシと呼びますが、ピンクチラシをポスティングすることはそもそも法律で禁止されています

他にもアダルトビデオの通信販売など、大人向け商品の宣伝広告をポスティングすることも認められていません。そのため、該当商品を宣伝する場合は別の方法を模索しましょう。有罪となった場合は軽いもので6ヶ月以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金、または両方が科されるため注意してください。

実際に違法になった判例

ここで、実際にポスティングが違法行為として認められたケースを2つ紹介します。まず立川反戦ビラ配布事件です。こちらは立川市で反戦運動を行っていたメンバーが、イラクに自衛隊を派遣することを反対する趣旨のチラシを作成し、ポスティングしていました。住民からポスティング禁止といわれていたにも関わらず、勝手に敷地内と階段に立ち入ってチラシをポスティングした結果、住居侵入罪に該当し有罪判決を受けたのです。

2つめは葛飾政党ビラ配布事件が挙げられるでしょう。同じく住居侵入罪に該当した事件ですが、こちらは分譲マンションの玄関ホールの奥にあるドアを開けて内部に侵入し、各住民のドアポストに、政党の活動報告が記載されたチラシを許可なく投函した結果、有罪判決が下されました。

上記2つのケースは共に広告宣伝ではなく、政治的な内容のものだったこともあり一層問題視された背景もあります。しかし、住居侵入罪以外にもあまりにも酷い行動をとった場合は、チラシの内容に関わらず違法行為に該当するリスクがあることを頭に入れておきましょう。

 

ポスティング行為自体は、立派な広告宣伝方法として認められています。しかしその反面、マナーやルール、モラルを守らずに違法行為に手を染めてしまう人がいるのも事実です。宣伝の内容はもちろんですが、ポスティングをする際には、最大限の配慮を忘れてはいけません。ポスティングで正しい広告効果をあげられるように、違法となる行為はしっかりチェックしておきましょう。

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